事業内容
テルモは、心臓血管カンパニー、メディカルケアソリューションズカンパニー、血液・細胞テクノロジーカンパニーの3つの主要事業セグメントを持つ企業集団です。同社グループは、連結子会社99社と持分法適用会社4社を含む広範なネットワークを有しています。これらの事業セグメントは、同社の多岐にわたる製品とサービスを提供する基盤となっています。
心臓血管カンパニーでは、心臓病治療に関連する製品群を提供しており、メディカルケアソリューションズカンパニーは、医療現場でのケアをサポートする様々な製品を手がけています。血液・細胞テクノロジーカンパニーでは、血液関連製品や細胞治療に関連する技術開発に注力しています。
これらのセグメントは、テルモの事業戦略の核となっており、医療分野における幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しています。同社グループの製品は、高度な技術力と革新性に支えられ、世界中の医療現場で信頼されています。
特集記事
経営方針
テルモは、医療技術の進化と社会の変化に対応するため、中期経営計画「GS26」を策定し、その成長戦略を推進しています。この計画では、「デバイスからソリューションへ」というビジョンのもと、Delivery(デリバリー)、Deviceuticals(デバイスと薬剤の融合)、Digital(デジタル技術の活用)の3つの“D”に焦点を当てています。これらの取り組みを通じて、テルモは医療の質の向上と効率化を目指しています。
心臓血管カンパニーでは、新製品のローンチやラジアル手技の普及、オペレーションの進化を通じて、治療事業の拡大を図っています。メディカルケアソリューションズカンパニーでは、ホスピタルケアやライフケア、ファーマシューティカル、海外ビジネスソリューションを重点戦略として掲げ、医療の質向上と変革に貢献しています。血液・細胞テクノロジーカンパニーでは、血液と細胞の可能性を活かしたイノベーションをグローバルに展開し、治療効果の向上とアンメットニーズへの応答を目指しています。
また、テルモはデジタルトランスフォーメーション(DX)の強化、人財の育成、全社収益改善にも注力しています。これらの取り組みは、同社が長期的な成長を実現し、医療分野でのリーダーシップを強化するための基盤となっています。
成長戦略の達成に向けて、テルモは売上収益の1桁後半の成長、営業利益率20%以上、資本効率性の指標としてROICとROEの10%以上を目標としています。これらの目標達成を通じて、テルモは医療を通じた社会貢献と企業価値の向上を目指しています。