事業内容
花王株式会社およびそのグループ会社(子会社113社、関連会社5社)は、主にコンシューマープロダクツ事業とケミカル事業を展開しています。これらの事業に加え、関連するサービス業務も手掛けています。
コンシューマープロダクツ事業では、ハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、ライフケア、化粧品事業を展開しており、国内外で幅広い製品を提供しています。国内では、花王グループカスタマーマーケティング株式会社、花王プロフェッショナル・サービス株式会社、ニベア花王株式会社、株式会社カネボウ化粧品などが主要な会社として挙げられます。海外では、花王(中国)投資有限公司やKao USA Inc.など、多数の会社が事業を展開しています。
ケミカル事業では、化学品の製造・販売を行っており、国内では花王クエーカー株式会社や昭和興産株式会社が、海外では花王(上海)化工有限公司やKao Chemicals GmbHなどが主要な役割を担っています。
その他の事業としては、花王ロジスティクス株式会社を含む物流関連のサービスなどがあり、国内外でサポート業務を提供しています。
これらの事業を通じて、花王グループは日常生活に欠かせない多様な製品とサービスを世界中に提供し、消費者の生活の質の向上に貢献しています。
特集記事
経営方針
花王株式会社は、その経営基本方針として「豊かな共生世界の実現」を掲げています。このビジョンのもと、同社はESG(環境、社会、ガバナンス)を経営の根幹に据え、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。具体的には、環境面ではゼロ浪費、カーボンゼロ、さらにカーボンネガティブを目指し、社会面では無駄な消費をなくし、パーソナライズを進めることで、個々人に寄り添った製品やサービスを提供しています。また、ガバナンス面では、透明性のある経営を行い、ステークホルダーとの信頼関係を深めています。
中期経営計画においては、2030年までのビジョンとして「グローバルで存在価値のある企業」を目指しています。これには、社会のサステナビリティへの貢献と持続的な利益ある成長の両立が含まれます。同社は、高付加価値製品の開発や、エコケミカル技術のグローバル展開を通じて、業績向上と長期的な価値創造を目指しています。
また、人財の育成や組織運営の改革にも力を入れており、アグレッシブな人財投資やタスク型チーム編成によるスピード感のある推進体制の構築を進めています。資本効率と収益性の改善、事業ポートフォリオの最適化も重視しており、戦略的な投資やM&Aを通じて、事業のグローバルシフトを加速しています。
経営指標としては、EVA(経済的付加価値)とROIC(投下資本利益率)を主要な指標として採用し、資本の効率的な活用と利益の最大化を目指しています。これらの取り組みを通じて、花王は持続可能な成長を実現し、ステークホルダーへの長期的な価値提供を目指しています。