野村総合研究所【4307】 プライム(内国株式)

コンサルティング、開発・製品販売、運用サービス、商品販売を手がける。

野村総合研究所【4307】 プライム(内国株式)

コンサルティング、開発・製品販売、運用サービス、商品販売を手がける。

事業内容

野村総合研究所(NRI)は、幅広い事業セグメントを持つ企業で、主にコンサルティングサービス、開発・製品販売、運用サービス、商品販売の4つの主要なサービスを提供しています。同社のコンサルティングサービスは、政策提言、戦略コンサルティング、業務改革のサポート、ITマネジメントに関するシステムコンサルティングを含みます。これにより、企業の経営課題解決や業務効率化を支援しています。

開発・製品販売セグメントでは、システム開発とパッケージソフトの製品販売を行っており、特に金融業界向けのITソリューションやBPOサービスが特徴です。金融ITソリューションにおいては、証券業、保険業、銀行業等の顧客に対し、システムコンサルティングや運用サービスを提供しています。

運用サービスセグメントでは、アウトソーシングサービス、共同利用型サービス、情報提供サービスを展開し、顧客のITシステム運用をサポートしています。また、産業ITソリューションでは、流通業、製造業、サービス業、公共向けにシステム開発や運用サービスを提供しています。

IT基盤サービスでは、データセンターの運営管理、IT基盤・ネットワーク構築、情報セキュリティサービスなどを提供し、金融ITソリューション部門及び産業ITソリューション部門を通じて、様々な業種の顧客に対してIT基盤ソリューションを提供しています。

これらのサービスを通じて、野村総合研究所は、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援し、新たな価値創出に貢献しています。同社グループ及び関連会社は、野村ホールディングスや野村證券を含む関係会社に対しても、システム開発・製品販売及び運用サービスを提供しています。

経営方針

野村総合研究所(NRI)は、その成長戦略として「NRI Group Vision 2030」を掲げています。このビジョンでは、「Envision the value, Empower the Change」というステートメントのもと、経営とテクノロジーの融合を通じて時代を先駆け、デジタルトランスフォーメーション(DX)の先にある豊かさを洞察し、デジタル社会資本で世界をダイナミックに変革する存在へと進化することを目指しています。同社は、コアビジネス領域の深化・進化、DX領域やグローバルでのさらなる成長を志向し、これらを実現するために「創出する価値」、「価値を生み出す資本」、「経営基盤(ESG)」の3層で計8つのマテリアリティを特定しています。

中期経営計画「NRIグループ中期経営計画(2023-2025)」では、コアビジネス領域、DX進化、グローバル、マネジメントの4つの領域で成長戦略の柱を掲げており、顧客との価値共創を通じて持続的成長と持続可能な未来社会づくりを目指しています。具体的には、コアビジネス領域ではコンソリューションでの価値創造を深め、DX進化では顧客の業務プロセス変革から社会にインパクトをもたらすDX3.0に挑戦し、グローバルでは北米を含む世界3極での事業運営を整備し、マネジメントでは人的資本の拡充とサステナビリティ経営を強化します。

これらの戦略を通じて、NRIは2026年3月期に売上収益8,100億円、海外売上収益1,500億円、営業利益1,450億円、営業利益率17.9%、ROE20%以上を目指しています。同社は、これらの施策を着実に実行し、社会課題の解決と持続可能な未来社会の実現に貢献することを目標としています。