事業内容
住友ベークライトは、半導体関連材料、高機能プラスチック、クオリティオブライフ関連製品の製造および販売を主な事業としている企業グループです。
半導体関連材料セグメントでは、子会社が製造する半導体封止用エポキシ樹脂成形材料や半導体用液状樹脂、同社が製造する半導体基板材料「LαZ®」などを販売しています。
高機能プラスチックセグメントでは、フェノール樹脂成形材料、工業用フェノール樹脂、成形品、合成樹脂接着剤、フェノール樹脂銅張積層板、エポキシ樹脂銅張積層板、航空機内装部品などを製造・販売しています。
クオリティオブライフ関連製品セグメントでは、医療機器製品、熱可塑性樹脂製品、ビニル樹脂シート、メラミン樹脂化粧板、鮮度保持フィルム「P-プラス®」、ポリカーボネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板、防水シートなどを製造・販売しています。また、バイオ関連製品の研究開発、製造、販売も行っています。
その他の事業では、試験・研究の受託、工場跡地の賃貸などを行っています。
同社グループは、国内外に55の子会社と7つの関連会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。主要な生産拠点は国内外に点在し、製品の一部は販売子会社を通じて販売されています。
経営方針
住友ベークライトは、「プラスチックの可能性を広げ、お客様の価値創造を通じて、『未来に夢を提供する会社』を目指す」というビジョンの下、SDGsに則した中期経営計画に取り組んでいます。
同社の中期基本方針は、機能性化学分野で「ニッチ&トップシェア」を実現し、事業規模の拡大を図ることです。具体的な基本戦略として、競争優位性のある新製品の開発と早期戦力化、既存製品の収益力強化と新規顧客・用途・地域の拡大、成長領域における積極的な戦略投資(M&A、DXなど)に取り組んでいます。
数値目標としては、2023年度末に売上収益3,000億円、事業利益300億円、ROE10%を目指しています。
事業分野別の取り組みは以下の通りです。
半導体関連材料では、中国や台湾の新生産ラインによる生産体制強化、先端材料向け製品や環境対応製品の開発・拡販、モビリティ分野での戦略製品拡販や欧米での現地生産拠点の確立などに注力しています。
高機能プラスチックでは、グローバル拠点間の連携による基盤製品のシェア拡大、モビリティ・交通、通信・制御、エネルギー・環境向けの事業強化、不採算事業の改善などに取り組んでいます。
クオリティオブライフ関連製品では、医療機器事業とバイオ事業のグループシナジー最大化、戦略製品のシェア拡大、環境対応製品の市場投入や新事業領域の開拓などに注力しています。
以上のように、住友ベークライトは、SDGsに基づいた中期経営計画の下、機能性化学分野でのニッチ&トップシェアの実現と事業規模の拡大を目指しています。