事業内容
グリーンズは、ホテル運営を主な事業とする企業で、連結子会社の株式会社チョイスホテルズジャパンと共に構成されています。グリーンズは「おもてなしと生活文化の創造」をスローガンに掲げ、宿泊や料飲サービスを提供しています。主な事業セグメントは「チョイスブランド」と「オリジナルブランド」の2つです。
「チョイスブランド」は、米国チョイスホテルズインターナショナル社の「コンフォート」ブランドを中心に展開しています。宿泊特化型で中間料金帯のホテルを日本全国の主要都市に展開し、74店舗を運営しています。サービスには無料朝食や快眠をサポートする寝具、全室禁煙化、無料Wi-Fiなどがあります。また、出店戦略としては「リース方式」を多く採用し、アセットリスクを抑えています。
「オリジナルブランド」は、地域特性に合わせたホテルを展開し、22店舗を運営しています。宿泊特化型の「ホテルエコノ」や、レストラン・宴会場を併設した「ホテルグリーンパーク」などがあります。地域の食材を使用した朝食メニューや、無料の高速インターネットサービスを提供しています。出店戦略では、既存物件のオペレーターチェンジやM&Aを活用し、投資負担を軽減しています。
その他の事業として、ホテルに併設するテナントへの賃貸事業や不動産管理事業を行っていますが、売上への影響は軽微です。グリーンズは、公式サイトやオンライン旅行代理店を通じた予約獲得、法人契約先への特別優待プランの販売などを通じて、顧客基盤を強化しています。
経営方針
グリーンズは、2030年を見据えた成長戦略として「TRY! NEXT JOURNEY ~新たな旅に踏み出そう~」を掲げ、環境と人に優しいホスピタリティ企業を目指しています。中期経営計画「GREENS JOURNEY 2025」では、売上高468億円、営業利益50億円を目標に、計画を1年前倒しで達成しました。2025年6月期には、これまでの施策の成果を最大化し、さらなる成長を目指します。
重点戦略として、ブランド展開によるレジャーターゲットの獲得強化やビジネス需要の取り組み強化、バンケット機能の高度化、新店開発の実施、人材の確保・育成、DX推進による業務効率化と新しい顧客体験の創造を掲げています。特に、チョイスホテルズインターナショナル社とのマスターフランチャイズ契約に基づき、グローバルブランドの日本展開を進めています。
また、グリーンズは、宿泊需要の拡大に伴い客室単価を上昇させ、コスト高の影響を吸収しつつ成長の原資とする方針です。2025年6月期は、次の計画を策定する「進化」の年と位置づけ、レジリエントな企業としての成長を目指します。特に「人財」に注力し、働く楽しさを実感できる企業風土の確立や、魅力的な処遇・制度の整備、スキルアップの機会提供を進めています。
さらに、顧客満足を高めるためのバリューアップ投資や、ロードサイド事業モデルの構築、客室単価向上に向けた取り組みを継続し、競争力を強化します。これにより、グリーンズは持続可能な成長を実現し、顧客と共に価値を創造する企業を目指しています。