東京ガス(東京瓦斯)は、子会社67社と関係会社73社の合計141社からなる企業グループで、都市ガス事業(東京ガス、千葉ガス、長野都市ガスなど)、器具及びガス工事事業(キャプティ、東京ガスライフバルなど)、その他エネルギー事業(東京ガスエネルギー、ニジオなど)、不動産事業(東京ガス都市開発など)などを行っている。そのほかにはオーストラリアにおけるガス田開発事業や、米国におけるシェールガス開発事業への出資、東京ガスが購入するLNG(Liquefied Natural Gas 液化天然ガス)の輸送などを行っている。
売上高は1.5兆円から2.1兆円の間で推移している。経常利益・純利益ともに安定して黒字。
次に、セグメントごとの業績を見てみる。
「都市ガス」が全体の65%ほどで1.6兆円の売上。その次が「その他エネルギー」で4082億円、「器具及びガス工事」が2049億円と続く。
有価証券報告書の「対処すべき課題」という項目を見てみる。
2011年に「チャレンジ2020ビジョン」という経営戦略を策定していたらしい。その中で、ホップ(2012−2014年度)、ステップ(2015-2017年度)、ジャンプ(2018-2020年度)と区切りをつけたとのこと。今はステップか。
ステップ期間では「総合エネルギー事業の進化」「グローバル展開の加速」「新たなグループフォーメーションの構築」を主要施策に掲げているとのこと。
グローバル展開については北米などで行っているガス田権益の取得や、中小規模LNGプロジェクトへの参画をあげている。ここら辺の事業って上の円グラフでいう「その他エネルギー」に入ってくるのかな。
次に、「事業などのリスク」という項目を見ると、「事故・災害など」「市場リスク(金利の変動など)」「情報管理・システム運用に関するリスク」などを挙げている。
そのほかの情報を有価証券報告書からピックアップしてみよう。
従業員数は8000人弱、平均年齢やおよそ44歳か。平均勤続年数はやはり長くて17.2年。
次に、株主構成を見てみる。
日本生命が6.5%、第一生命が5%とは興味深い。
アメリカの巨大資産管理会社であるBlackRockがいっぱい出てくる。