Amazon 3Q決算:ストアや広告などで収益続伸、AWSのAI事業は年商数十億ドル規模に
Amazon.com, Inc.

Amazonが10月31日、2024年7〜9月期決算を発表。売上高は前年比11%増の1,589億ドル、営業利益は同じく56%増の174億ドルだった。

ピークシーズンである第4四半期へと差し掛かる中、アンディ・ジャシーCEOは万全の体制を整えていることをアピール。「プライム・ビッグ・ディール・デイ」などの大型のショッピングイベントや、新型のKindle端末ラインナップを発表。期待を上回るほどの人気を集めているという。

さらに今後も、多くのアップデートを予定しているという。クラウド事業ではAWSが、企業からの引き合いをAI機能や製品を中心に集めている。今回の記事では、Amazonが進めている打ち手について、最新決算をもとに紹介する。

配送網の「地域化」をさらに推進

ストア事業は北米で前年比9%、海外では12%の増収。引き続き「顧客志向」を追求し、圧倒的な品揃えや低価格、迅速な無料配送といった特徴を推し進めた。

プライム会員特典の充実にも力を入れている。ホールフーズ・マーケットやAmazon Fresh、提携先からの配達は月額9.99ドルで無制限に利用可能に。対象のガソリンスタンドでは、ガロンあたり0.10ドルを割引く特典も加えた。

支出に敏感な消費傾向が依然としてある中、低価格と高速配送がユニット件数(注文数)を後押ししており、収益の成長を上回っている。プライムデーとプライムビッグディールデーは過去最大で最も成功し、顧客に50億ドル以上の節約をもたらした。

コスト削減と効率化も、ストア事業における重要テーマだ。

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