ペーパレス化が逆風「プロネクサス」用紙代減で収益性向上、M&Aでの成長戦略を展開
プロネクサス

上場企業の開示書類作成で巨大なシェアを占めるプロネクサスが、経営上の大きな転換点に直面している。

日本には4,000社近い上場会社が存在するが、そのうち約六割がプロネクサスの顧客だ。有価証券報告書は54.6%、招集通知は53.3%のシェアを占めており、非常に継続性の高いビジネスモデルを形成している。

Finboard

プロネクサス自身の業績の強固さも折り紙つきだ。2024年3月期の売上高は300億円を突破し、経常利益として25億円を稼いだ。財務基盤も安定で、ネットキャッシュは90億円以上。バランスシート上には70億円近い金融資産も見える。

その一方で時価総額は344億円と、市場における評価はあまり高くない。その背景には、開示資料の電子化などのマイナス要因がある。今回の記事では、そんなプロネクサスの今後の展望について考える。

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