売上成長を加速した老舗ソフトウェア企業「オラクル」独自のクラウド事業が牽引
テクノロジー企業の「オラクル(Oracle)」が株式市場での評価を高めている。3月11日に新たな決算を発表後、株価は急騰。この一カ月間での上昇率は20%に迫る。
オラクルは長く高収益企業としての地位を享受してきたが、ビッグ5(Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet、Meta Platforms)などと比べると地味な存在だ。成熟したエンタープライズ向け企業として認識している人が多いのではなかろうか。
一方で同社は、アメリカンドリームを体現する企業でもある。会長兼CTOとして今なお経営に携わるのは、創業者のラリー・エリソン氏。同氏が登場する決算会見は、印象的な言葉のオンパレードだ。
加えて興味深いのが、オラクルがAI時代という大波にがっつり乗っかろうとしている点。今回の記事ではエリソン氏の下、どのような成長戦略を展開しているかを紹介する。