SPA化で再び成長を加速できるか?国内トップを譲り渡した「マツモトキヨシHD」の過去・現在・未来
大手ドラッグストアチェーンである「マツモトキヨシHD」についてまとめてみたいと思います。
小売業界では、大手百貨店が不振に苦しむ中で、コンビニやドラッグストアの躍進が続いています。
ドラッグ店市場規模 百貨店超え 6.4兆円、16年度5.9%増
中でもドラッグストアは、2000年度から16年連続でプラス成長となる躍進ぶりで、2016年の市場規模は6.4兆円に達しています。
ドラッグストアチェーンの現在の一位は「ウェルシアホールディングス」ですが、2015年度まで国内トップの座を約20年もの間キープしていたのがマツモトキヨシグループです。
2008/3期以降の業績推移を見てみます。
直近の売上高は5351億円、営業利益284億円と、急激な成長ではないものの、着実に業績を拡大しています。
今回のエントリでは、創業から80年を超える「マツモトキヨシ」発展の歴史と、近年の事業数値、そして今後の戦略・目標についてまとめてみたいと思います。
創業は1932年のこと。
創業者の「松本清」氏が、千葉県松戸市小金で個人経営の「松本薬舗」を開いたことからはじまりました。