アマゾン 4Q21決算:AWS以外は営業赤字、それでも巨額投資を続ける背景とは?
アマゾン・ドットコムが2月3日、2021年10〜12月期決算を発表した。株式市場全体が警戒感をもって見守る中、当日(発表前)の株価は7.8%下落、発表後の時間外株価は14%増といびつな推移となった。
かのジェフ・ベゾスが創業したアマゾンという会社は、「長期的なフリーキャッシュフロー」を重視することで知られる。ところが2021年が終わってみると、年間のフリーキャッシュフローは90億ドルをこえる「マイナス」だった。
Eコマース市場は2020年以来大きな追い風を受け、足元ではその影響がひと段落しつつある。一方ではアパレルを中心に、コロナ禍当初にはあまり追い風を受けなかったショッピング領域の需要増があるなど、要因は複雑化している。
このような事業環境において、現在のアマゾン・ドットコムはどのような状態にあるのだろうか。今回の記事では、決算カンファレンスコールで語られた内容を中心に、重要トピックについて整理する。