2023年「インバウンド」はどこまで回復した?統計データや企業決算からグラフ化
2023年、日本国内で訪日観光客を目にする機会が増えた。
その傾向は、実際の統計データにも表れている。JNTO(日本政府観光局)によると、2023年7月の訪日外客数は232万人を超えた。前年同月比、実に16倍という急回復である。
日本行きの海外旅行制限措置が続いていた中国を除いた総数は、2019年同月比103.4%。コロナ前の実績を上回り、インバウンド市況は文字通り「これまでとは違う」フェーズに進んでいる。
国ごとの訪日外客数を見たとき、存在感が大きいのは韓国と台湾だ。国際定期便については、2023年夏ダイヤ時点でコロナ禍前の「約6割」まで運行便数が回復。その後も東アジアを中心とした増便・復便が続いている。