Nike 3Q23決算:売上堅調も収益性悪化、期末めどに過剰在庫の削減進める
大手スポーツメーカーのナイキ(Nike)が急変する事業環境への対応に追われている。3月21日に発表された2023年2月までの四半期決算で、売上高は124億ドル(前年比14%増)と拡大。
その一方で、税引前利益は14.8億ドル(同12%減)と減少した。グロスマージンも前年比3ptほど低下するなど、収益性の悪化が目立つ内容となった。
ジョン・ドナフーCEOは「為替影響を除いて19%の増収は計画を上回り、引き続き力強い四半期だった」と成果を強調。あらゆるブランドや販売チャネルで成長を続けたこともアピールした。
ナイキに起こっている収益性の悪化は、果たして恒久的なものなのか、あるいは一時的なものに過ぎないのだろうか。今回の記事では、ナイキの収益性が悪化している背景と、同社がとっている対応を中心に紹介する。