いすゞ自動車の業績(2015年度)
いすゞ自動車は、昭和12年に発足した東京自動車工業株式会社に端を発する自動車メーカーであり、現在、子会社111社、関連会社46社から構成されるグループである。
自動車、部品、産業用エンジンの製造販売を主な事業内容とし、その中で大型・小型トラック・バスなどの商用車などに加え、エンジン・コンポーネントの製造販売をグループの中核事業としている。
海外への販売は、ゼネラルモーターズなどの販売網に委託するほか、商社を通じて行なっている。
いすゞ自動車の業績を見ると、売上高が2007年度の1.9兆円から2009年度には1.1兆円にまで下がり、その後2015年度には再び1.9兆円にまで回復している。
自動車の生産台数を見ると、大型・中型車が6.7万台、小型車が43.4万台となり、生産全体の86%は小型車となっていることがわかる。全体の生産台数は50.1万台である。そのほか、海外生産用部品として9257万円、エンジン・コンポーネントを1億5568万円分生産している。
一方で販売実績を見てみると、国内の合計が6816億円、海外の合計が1.19兆円。また、セグメント別だと車両全体が1.38兆円、そのうち大型車4316億円、小型車が9504億円を売り上げている。海外生産用部品とエンジン・コンポーネントはそれぞれ817億円、931億円となっている。
割合で見ると、小型車が61%、大型・中型車が27%となる。
大株主の状況を見ると、日本トラスティ・サービス信託銀行が最も大きく、続いて三菱商事、伊藤忠自動車投資合同会社、トヨタ自動車と続く。