アマゾンで店舗受取も 小売DXのカギ握るBOPIS・マイクロフルフィルメントとは
ECといえば、「巨大倉庫から商品が家に送られてくるもの」と思い込んでいる人も多いのではないだろうか。
小売DXの進展で、そうしたECは「古典的」と揶揄されることもある。現在、国内でも少しずつ増えてきているのが、「BOPIS(Buy Online Pick-up In Store)」と「マイクロフルフィルメント」だ。
BOPISはECで注文した商品を店舗で受け取ることができる仕組みを指す。今年2月、ワークマンはジュニア服やキャンプ用品などをBOPIS専用製品として販売を開始した。まだ国内では珍しいが、海外ではウォルマートやターゲットなどを大手小売りを中心に導入が進んでいたが、コロナ禍で急激に増加した。
一方、マイクロフルフィルメントは中国の美団、韓国のCoupangといった成長企業が取り入れている手法で、店舗や小規模な拠点にある商品を客のもとへと発送する仕組みである。
なぜこの2つの仕組みが生まれ、グローバルではどのように成長しているのか。また、小売DXという側面で共通するBOPISとマイクロフルフィルメントは、どんな企業に向いているのか。 OMOアプリ「FACY」を運営するスタイラーCEOの小関翼氏に話を聞いた。