利益率はオートバックスの2倍、衰退市場で成長するイエローハットの戦略
今回の記事では、カー用品大手「イエローハット」の戦略についてご紹介する。市場全体が「若者の車離れ」などの逆風を受ける中、競合とは対照的に業績拡大を続けている。
海外展開など多角化に失敗し、2000年代中頃は赤字企業だったイエローハット。現社長である堀江康生氏が2008年に経営トップに就いて以来、時価総額も業績も右肩上がりだ。
このほど発表した4〜6月期決算では、売上・利益ともに1Qとして過去最高を更新。売上規模で最大手のオートバックスセブンと比べ、営業利益率は2倍にのぼる。
停滞が続くオートバックスとの明暗はどのようにして分かれたのだろうか。衰退産業でも成長を実現する独自の戦略を紐解いていこう。