しまむら決算:短期生産の強化で見事復調、株価は直近底値から2倍強に
しまむら

しまむらが4月5日に発表した2021年2月期本決算は、営業利益が65.4%増の380億円だった。コロナ禍でアパレル企業が打撃を受けるなか、大幅な増益を達成した。

しまむらはかつて「しまラー」の愛称で呼ばれるファンに支えられ、順調に業績を拡大してきた。近年はユニクロのシェア拡大などに押されて客離れが続き、2020年2月期までは3期連続の減収減益だった。

そこでぶち上げたテーマが「リ・ボーン」。「復活」に向け、昨年2月に就任した鈴木誠社長のもと様々な改善策を打ち出してきた。コロナ禍で普段着の需要が増えた面もあるが、今回の好決算は同社の戦略が実を結んだ結果だ。

一体どのような戦略が打ち出され、どのように効果を発揮したのだろうか。直近の財務内容を軸に確認していこう。

主力の「ファッションセンター」がけん引

2021年2月期は、しまむらが手がける多くの業態が好調だった。グループ全体の売上高は前年比4%増の5426億円と、4期ぶりの増収を確保した。

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