日本マクドナルドHD本決算:コロナ禍の最高益、鶏肉偽装問題からの改善策が結実
日本マクドナルドホールディングスが2月9日、2020年12月期本決算を発表した。新型コロナウイルスの打撃が深刻な外食業界にありながら、旺盛なデリバリーやテイクアウト需要を取り込んで増収増益を確保した。
売上高は前年比2.3%増の2883億円。営業利益は11.7%増の312億円と5期連続の増益を達成し、過去最高を更新した。
3ヶ月単位で見ると、コロナを受けて前年比で減収に転じたのは2Q(4〜6月)のみ。4Q(10〜12月)の売上高は前年比で4%増の748億円となった。
一時期は鶏肉偽装問題や異物混入問題などをきっかけに業績が失墜していたが、見事にV字回復し、成長軌道に乗っている。
逆風下でどのようにして業績を拡大させているのか。決算内容やKPIの推移をみながら分析していきたい。
先日取り上げたワークマンと同様、日本マクドナルドHDもフランチャイズ(FC)展開を中心とするビジネスモデルだ。