ソフトウェア管理SaaS「JFrog」が上場:営業マンゼロでARR1億ドル超
JFrog

米国ユニコーン「JFrog」の上場申請書類(S-1)が公開され、急成長SaaS企業の事業数値が明らかとなった。

JFrogは約6,000社から信頼を集める開発者向けプラットフォームだ。公式ホームページでは「Release Fast Or Die」という強烈なメッセージを掲げる。

2019年の売上は1億472万ドル(前年比64.8%増)に拡大し、1億ドルの大台を突破した。営業損益694万ドルを計上しているが、赤字幅は前年から約2,000万ドル縮小している。

急成長を続けるJFrogとはどんな会社なのか、上場申請書類の内容を紐解いていこう。

イスラエル空軍出身のJavaエンジニアが創業

JFrogは近年増加しているイスラエル出身の起業家が設立したSaaS企業だ。

創業者はシュロミ・ベンハイム氏。イスラエルの大学から同国空軍に入隊、12年を過ごした。2000年からはJava開発企業「AlphaCSP」に入社してディレクターやCEOを歴任、2005年にはMalamTeam社に買収された。

2006年にベンハイム氏はAlphaCSP社で同僚だったヨアフ・ランドマン氏(現CTO)、フレッド・サイモン氏(現チーフ・データサイエンティスト)とリポジトリ管理ツールのオープンソース・プロジェクトをリリース、2008年に創業したのがJFrogだ。

2014年にシリーズBでVMwareから700万ドルの出資を獲得すると、その後は年々評価が高まった。

2016年にはシリーズCで5,000万ドル、2018年にはInsight PartnersがリードするシリーズDラウンドで1億6,500万ドルを調達し、評価額が10億ドルを超えてユニコーン企業となった。

ソフトウェア管理~配布を統合した世界初のPFを提供

Jfrogは「Liquid Software」という概念を提唱する。

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