スルガ銀行の業績と経営戦略
スルガ銀行は静岡県に本社をおく全国でもユニークな銀行である。1887年に名主の息子だった弱冠22歳の岡野喜太郎が、疲弊する経済に危機感を抱いて貯蓄組合「共同社」を設立。その後銀行となった。
第二次世界大戦中には政府による一県あたり一行という方針を拒否し、独立自尊を貫いた。なかなかできることではないと思う。
まずは全体の業績を眺めてみる。2015年有価証券報告書より。
経常収益は安定して1000億円以上を保ち、なおかつ右肩上がりだ。利益も伸びている。
経営状態はかなり安定しているようだ。
次に、経営戦略について。(参考:スルガの戦略)
彼らによれば、銀行経営は2010年までの「拡大・成長の時代」から「成熟・濃縮の時代」という大転換期にあるらしい。その中では、市場成長や規模に頼ることはできず、知恵とテクノロジーにより顧客の満足度を上げ、収益性を高める努力が必要になるそうだ。
そのために彼らは「リテール品質の徹底的向上」をあげている。これまで商品の収益性を中心として考えられてきたリテール向け金融サービスを、顧客を中心に設計しなおすとのこと。
その中でコア事業として「フリーローン事業」「住宅ローン事業」を挙げている。
事業ごとの業績があるかなーと思ったが見つけられなかった。