今回のエントリでは、2018年にIPOを行った企業について、売上成長率を中心にまとめていきます。昨年、IPOを果たした企業のIPO後の業績パフォーマンスはどのように変化しているのでしょうか?
それではさっそく売上成長率のランキングから見ていきます。なお、テクニカル上場及びファンドの上場は除いています。
2018年にIPOを実施した企業の中で、最も売上成長率が高かったのは「and factory」。直近の通期売上成長率において、+178%という驚異的な売上成長を見せています。and factoryはストクリが定点観測を行っている企業であるので、詳しくはこちらをご覧ください。(企業紹介記事・最新決算まとめ)
2番目の売上成長率を記録したのは「GA technologies」。前年比+111%と、こちらも驚異的な成長を見せています。
ここからは売上成長率上位10社に絞って、直近の四半期業績の推移について確認してみます。
10社の中で売上規模が最も大きいのはメルカリ。直近の4Q19(単体)の売上は143億円となっています。
メルカリの次に売上規模が大きいのはGA technologies。売上成長率だけでなく、売上規模で見ても、2番手につけています。
売上成長率トップ10社中6社は四半期ベースで売上が10億円未満の企業となっています。(売上の増加分が売上成長率に与える影響の度合いを考えれば、当たり前の結果ですが。)むしろ、メルカリやGA technologiesの伸びがかなりすごいと言えます。
なお、and factoryの18/7期の四半期売上が急増しているのは、自社不動産の販売による売上が計上されたためです。(詳細記事)