昨日、楽天の2019年Q2決算が発表されました。
最初に驚いたのが、楽天が「決算スライドのテイストを変えてきた」こと。
これまでは割と無味乾燥系でしたが、今回は「楽天ビッグバン」など、宇宙系(?)のワードを多く散りばめています。
(三木谷さんの説明では、楽天ビッグバンについて一言も触れられませんでした)
これを見てパッと連想したのが、かのソフトバンクGの決算スライドです。
ソフトバンクGといえば「情報革命」。
大量の「豆腐」が出てくるなど、決算スライドのぶっ飛び具合ではソフトバンクGにはまだ及びませんが、楽天のスライドも良い味を出していくのかもしれません。
マジメな話、ソフトバンクGや楽天のように巨大化すると、単一のコア事業というよりも、複数事業の集積になります。
そうなると、「次は何に注力するか」という議論が中心になり、外向きの報告がどんどん抽象的になっていくのは理解できないこともありません。
さて、それでは楽天の決算数値を1つずつチェックしていきましょう。
2019年2Qの売上収益は3,064億円。前年同期+13.3%と、着実な増収を続けています。
その一方、営業利益(IFRS)の方をみてみると、18億円のマイナス。今四半期は、営業赤字に落ち込んでしまったようです。
こうしてみると、直前1Qにおける利益額がすごいですね。
前回の決算短信をみてみると、投資先「Lyft」の上場によって1,104億円もの有価証券評価益を計上。ものすごいインパクトです。
それにしても、あの楽天が(四半期とはいえ)営業赤字に落ち込んでしまうとは、一体何が起こっているのでしょうか。
まずは、楽天のメイン事業とも言える「インターネットサービス」セグメントから。