時価総額6分の1に低下 元ユニコーン企業「MTG」最新決算で見えた苦戦の理由
『SIXPAD』や『ReFa』を手がける「MTG」(証券コード:7806)が2019年9月期第2四半期決算を発表しました。
今回の決算では、通期の連結最終損益を85億円の赤字予想(前期は40億円の黒字)に修正しています。
大幅な下方修正をしたMTGは株価も下落し続けています。
上場当時の時価総額は2,840億円。マザーズの新規上場企業の時価総額としてはメルカリに次ぐ2番目の大きさでした。それだけのポテンシャルがあると評価されていたMTGでしたが、現在の時価総額は470億円に。およそ6分の1にまで縮小しています。
彼らに一体何が起きているのか、まずは通年の売上推移を確認してみます。
18/9期まで常に増収増益を続けてきた中で、修正後の19/9期予想では前年比▲35%も減収してしまう予想です。営業利益は▲75億円とで大幅な赤字転落を見込んでいます。
続いて四半期ベースの業績を確認してみると、19Q2で約32億円も営業赤字を計上していることがわかりました。
MTGの発表によると、2019年5月13日に連結子会社である「MTG 上海」において不適切な会計処理の疑義が判明。厳密な調査の結果、粉飾決算が行われていたことが確認されたと述べられています。
このことから19/9期の減収減益見込みの要因の1つとして粉飾決算が挙げられますが、実は疑義が判明する以前から減収減益だったことが上記のグラフから読み取れます。その要因とは一体何でしょうか。
苦戦の要因を探ると、ブランド別売上にヒントが見つかりました。