ラーメンチェーン「ハイデイ日高」(証券コード:7611)の2019年2月期本決算が発表されました。
まずは損益の状況から。売上は16期連続増収で営業利益も着々と増益。営業利益率は業界としては高水準の11%台を5年間維持しています。
売上原価率はメニューの原材料変更や、価格の改定で前年から0.2pt減少し27%になりました。しかしパート・アルバイト社員の時給増加のため人件費は上昇しています。
次に事業KPI。日高屋の店舗数は5年で50店舗を新設し389店舗に増加しました。日高屋の売上も増加しており全体の95.6%を占めています。
店舗あたりの売上も順調に増加し1億円を突破。原価の上昇に伴うメニュー価格の改定やアルコールや季節メニューが好調なことが原因です。しかし焼鳥日高の店舗当たりの売上は減少しています。
ハイデイ日高の主戦場は首都圏。特に東京の売上成長はめざましく2019年には216億円(前年比:+12.4%)となっています。
最後に財政状況を確認します。利益剰余金は順調に積み上がり218億円に増加(前年比:+22.5%)。今期には長期借入金を全額返済し有利子負債は0となりました。
現預金も右肩上がりに増加し128億円となりました。(前年比:+13.3%)
営業CFは毎年40億円以上を維持。また有形固定資産の取得や差入保証金(敷金など)の差入により今期の投資CFは-13.6億円となりました。
本決算の発表を受けて株は買いが優勢に。時価総額は816億円で現預金を考慮した企業価値(EV)は687.7億円となりました。FCF30.5億円に対して22.5倍の評価を受けています。
決算短信
ハイデイ日高 2019年2月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
ハイデイ日高 2018年2月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
ハイデイ日高 2017年2月期決算短信〔日本基準〕(非連結)