アイウェア市場で革新を続ける「JINS」のアップサイドについて考える
今回はメガネ業界に新たな風を巻き起こしているジンズについて考えてみたいと思います。
まずはジンズがどういう会社なのか、独自性と経営ビジョンについて整理します。
ジンズが成し遂げたもっとも大きな革新は、メガネの平均単価が数万円だったところに、独自の製造小売(SPA)戦略を取ることで最低4900円という圧倒的な低価格を実現したことです。
また、「視力矯正」という従来の目的を超えた「機能性アイウェア」を展開することで、これまでメガネを必要としなかった人たちにも役立つ商品を提供し、自らマーケットを広げています。
例えば、パソコン用メガネ「JINS PC(現JINS SCREEN)」は「有害なブルーライトをカットし、眼精疲労を和らげる」という明確なメッセージを打ち出すことで累計販売本数700万本(2016年6月末日時点)を突破。
JINSは、こうした常識を突き破る製品の開発により現在5,000億円程度の国内メガネ市場を1兆円規模まで拡大できると考えています。
また、世界的に珍しいメガネのSPAというビジネスモデルを海外に広げ、すでに中国・アメリカ・台湾に出店しているほか、アジアやヨーロッパにも今後は事業を広げていく構えです。
そして、最終的には世界ナンバーワンのアイウェア企業を目指すとのこと。
2017年8月期の決算説明会資料を見ると、今期(2018年8月期)の経営目標は次のように定められています。