【2016年8月期】SHIFTの業績
SHIFT

SHIFTは「すべてのソフトウェアにMade in Japanの品質を」を合言葉としてソフトウェアテスト事業を中心に展開している。2016年8月期の売上高は55億円、経常利益5.7億円。連結従業員数は483名。

ソフトウェアテスト事業のサービス概要は次の3つが中心。

1. コンサルティングサービス

ソフトウェアテストは通常、開発工程の最終工程に位置するため、上流工程で作り込まれる不具合を減らすことができない。

コンサルティングサービスでは、SHIFTが有する知見やデータを元に、ソフトウェア品質を向上させるためのコンサルティングメニューを提案し、上流工程から品質を意識した開発を支援する。具体的には、企業に対してソフトウェアテストや品質保証の体制構築を支援したり、テストに関する戦略の策定を支援するほか、テストの設計工程を受託。

システム開発計画段階からSHIFTグループのコンサルタントが参画し、体制・計画・教育まで含めた組織的ソリューションを品質向上・テスト作業効率向上の観点から提案実行する。

提供例として「PMOサービス(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」「テスト戦略立案支援サービス」などがある。

2. ソリューションサービス

2009年11月より提供しているソフトウェアテストのアウトソーシング事業。テスト実行業務や自動テストのためのスクリプト作成業務など、労働集約的な業務を提供。

テスト実行業務を提供するエンジニアは、SHIFTが独自開発した検定制度「CAT検定」により、その適性を評価している。CATは、SHIFTが製造業向けコンサルティングで培った「効率化」「可視化」「再現可能性」の工程管理手法を盛り込んだシステムになっており、属人性を減らし生産性を向上しているとのこと。

3. ヒンシツプラットフォームサービス

ヒンシツプラットフォームサービスは次世代のサービスとして育成を進めている。コンサルティングサービスやソリューションサービスの提供により、SHIFTに蓄積される「ソフトウェア開発に関する集合知」を活用し、ソフトウェアテスト方法論をより広く認められるものにし、エンジニアの育成に関与し、ソフトウェア開発を効率化するツールなどを提供。


サービス別売上高

売上高55億円の内訳。テスト実行業務などを含むソリューションサービスが37億円と全体の67%ほどを占める。コンサルティングサービスが15億円(26.8%)ほどの売上。