ぴあの2016年3月期の売上高は1386億円、経常利益が15億円ほど。事業概要は次の通り。
1. チケット販売
1984年にスタートした日本初のオンライン興行チケット予約販売システム「チケットぴあ」で、音楽、演劇、スポーツ、映画、レジャーなどのチケットが年間でのべ約15万公演分登録され、総発券枚数はおよそ6500万枚にのぼる規模となっている。
2. 会員サービス
「チケットぴあ」の開始と同時に会員制度もスタートしており、会員にはクレジット機能をもつ「ぴあカード」を発行し、税込4104円の年会費により様々なサービスを提供。
会員は、チケット先行予約、専用予約電話番号、独自の通販や映画館・劇場・遊園地などの割引などのサービスを受けることができ、会員数はおよそ21万人となっている。
また、「チケットぴあ」のウェブサイト上での会員組織「ぴあ会員」も有しており、そちらは会員数およそ1700万人。
3. toto業務
1999年12月にスポーツ振興政策の財源確保手段として導入されたスポーツ振興くじ(toto)の販売・払い戻しなどの運営管理業務を目的として、日本スポーツ振興くじ株式会社が設立された。ぴあは、専門業務を行う中核8社の一つとして、会員組織の運営管理、店舗における販売促進などを担当している他、チケット販売店舗においてtotoの販売業務を行なっている。
4. 出版
レジャー・エンタテインメント領域でイベントやキャラクターと連動した情報などを掲載したムック(別冊)などを刊行している。
リスクを抑えた受託型出版物である「月刊スカパー!」やセブンイレブンで配布するフリーペーパー「セブンぴあ」などの出版形態も有している。
5. 情報サービス
自社のレジャー・エンタテインメント情報を、ウェブサイトなどを通じて提供したり、各種ゲームなどのモバイルコンテンツサービスを提供。
連結従業員数は278名。