【特集】ルノーと日産はどんな経緯をたどったか?ゴーンによる日産の立て直しから2017年のCEO退任まで
(前編の続き)
若くしてミシュランCEOの右腕となり、民営化して間もないルノーも再建したカルロス・ゴーン氏。
(Mr. Bean from Shutterstock)
1999年にルノーと日産自動車が提携すると、ルノーから17人の管理職が送り込まれ、経営不振だった日産の再建にあたりました。
当時の損益推移を見ると、ルノーと提携した1999年度(2000年3月期)に6,844億円の純損失を出した後、翌年度からは不振がウソのように黒字化しています。
2兆円を超えていた有利子負債も、ゴーンが就任した1999年度から1兆円以上も減少し、2002年度には(手元キャッシュを考慮すると)マイナスに。
日産自動車が当時、見事な再建を遂げたことは間違いありません。
この後編では、提携後の日産はどのように回復したのか、ルノーの経営状況などと合わせてチェックしてみたいと思います。
まずは、日産自動車のここ24年間の売上推移を見てみましょう。