カルビーの利益率が8年で3倍以上に改善した理由を探る! 
カルビー

今年は様々な食品が値上げを発表した。値上げ銘柄の一つにカルビーがある。

同社は2021年10月から度々価格改定及び内容量の変更を行っているが、今年6月の改定の発表は、株価が一時5%高になるほど市場で好感された。

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これは当然利益率維持が見込めることにあるが、何よりその値上げが成功するという読みがあるからだ。

カルビーの強みはなんといってもスナック菓子の国内市場シェアだ。スナック菓子ではシェア53.8%、うちポテト系スナックでは74.8%(ともに2021年3月期)という圧倒的な高さを誇る。

また、シリアル食品でも国内シェア38.2%と高い。特に「フルグラ」を含むグラノーラでは60.4%のシェアを有する。

その背景には、原料調達力の強みがある。国内で生産される馬鈴しょ(じゃがいも)の約1/6をカルビーが調達している。契約農家との強固な連携が安定的な調達を支える。この調達力は、価格の安定にも大きく影響する。

盤石な経営にも見えるカルビーだが、近年は事業買収や出資の動きが目立つ。2022年上期だけでも、睡眠測定サービスを提供するS’UIMINへの出資や、タイの製菓会社・Greenday Global Co., Ltd.の買収を行うなど積極的だ。

カルビーというスナック菓子の雄は、どんな道のりでここまで成長してきたのか。その歴史と近年の業績を振り返ってみたい。

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