【保存版】宅急便はどのように普及したのか(前編)
今では当たり前のものとなっているクロネコヤマトの「宅急便」。
「個人向け宅配」という巨大なネットワークをどのようにして作ってきたのか。
その戦略を紐解くと、キラーポイントとなった「翌日配送」というコンセプトや、それを実現するためのネットワーク、そして数値戦略などが明らかになりました。
現代は「ネットワーク効果」の重要性について触れられることが多いですが、早くからその本質を見抜いて作られたのが「宅急便」事業です。
前編では、小倉康臣氏によるヤマト運輸の創業から、戦後に経営難に陥るところまでについてまとめたいと思います。
創業者の小倉康臣氏は1889年、東京・京橋生まれ。
25歳で八百屋を起業したのち、第一次世界大戦後に「自動車時代が到来する」という確信を持つようになります。