ブロッコリー種の世界シェア65%!24歳の若者が創業したタネ屋ベンチャーだった「サカタのタネ」
今回は、野菜や花の「タネ」を生産販売するユニークな企業、「サカタのタネ」についてまとめたいと思います。
サカタのタネの歴史は古く、創業から100年を超えています。
生産する「タネ」の国内シェアはブロッコリー75%、大玉トマト40%、ホウレンソウ50%。
国内で流通している野菜や花の多くが、サカタのタネで作られたタネからできています。
(ホームページ)
・創業まで
創業者の坂田武雄氏は1888年、東京生まれ。
帝国大学農科大学実科へ進学すると、寄宿舎で3年間の学生生活を送っていました。
しかし、実家の家計の苦しさを見るにつけ、卒業後は独立して商売を始めた方がいいのではと考えます。
そこで卒業と同時に農商務省の海外実業練習生に応募して合格。
これを機に海外で園芸や種苗の基礎を学んでこようと考え、1909年にアメリカに渡ります。
アメリカではヘンリー・A・ドリアー社のアイスレー社長のもとで過酷な労働に耐え抜き、苗木事業の実務を学びました。