販売チャネル拡大による再加速を目指す!ネット生保市場の成長鈍化に直面する「ライフネット生命保険」
今回は、「ネット専業」の保険会社としてはじまった「ライフネット生命保険」についてまとめたいと思います。
(概要資料より)
日本の生命保険の市場規模はおよそ40兆円(主に保険料収入)にのぼります。世帯の加入率は90%と、非常に高いのも特徴。
しかしその一方、多様化するニーズに合わせる形で、商品ごとの保障内容がとても複雑になってしまったのも事実。
さらに、保険業への参入には巨額の資金とライセンスも必要で、参入障壁も非常に高い業界です。
この結果、生命保険の商品は、複雑で分かりにくく、保険料も高くなってしまいました。
2005年頃には大手保険会社の保険料不払いといった問題も生じます。
そんな中で2006年にスタートしたのがライフネット生命保険です。
マネックス・ビーンズHD(現・マネックスグループ)やあすかDBJ投資事業組合などからの出資を受け、準備会社「ネットライフ企画(株)」として設立。
2007年には三井物産、新生銀行、セブン&アイHDなどが加わり、20億円に増資したほか、同年12月にはリクルートが加わり、80億円に増資。
2008年3月には132億円にまで増資し、「ライフネット生命保険(株)」に商号を変更しています。
同年4月には生命保険業の免許を取得し、5月より営業開始。
2009年3月には5,000件、同年8月には1万件、翌年2月には2万件、6月には3万件、12月には5万件と契約数を増やしていきます。
2011年12月には契約数10万件を突破し、2012年1月には死亡保険の保有契約高が1兆円を超えます。
2012年3月には東証マザーズに上場。
上場前から8年間の業績推移を見てみましょう。