Shopify決算:年間GMV12兆円を突破、流行の後払い決済(BNPL)に参入
Shopifyが2月17日、2020年10〜12月期決算を発表した。
売上高は前年比94%増の9.8億ドル。営業利益は前年までの赤字から転じ、1.1億ドルのプラスとなった。
2020年のコロナ禍で、オンラインシフトによる大きな追い風を受けた企業の一つがShopifyだ。
彼らが提供するのは、誰でも簡単にネットショップを作成できるサービス。日本でもBASEやSTORESなどのプラットフォームが成長しているが、その世界的先駆者と言うべき存在である。
今のShopifyは、単なる「ネットショップ作成サービス」の枠を超える。Eコマースシフトが加速する中にあって、現代を生きる人なら誰もが知っておいて損はない企業だ。
今回のエントリでは、昨晩発表されたShopifyの決算について、これまでの動向やカンファレンスコールの内容も参照しつつ、取り組みを整理する。
Shopifyが自らの中心に据えているもの。それは、アントレプレナー(起業家)をエンパワーするという価値観である。
社長を務めるハーレイ・フィンケルスタイン(Harley Finkelstein)は、決算発表で「2020年の起業家精神は力強かった」「今年は起業家精神の障壁をなくす取り組みをさらに倍増させる」とコメントした。
中でも注目したいのは、2020年4月に開始されたモバイルアプリ『Shop』だ。