E*Tradeは米国ナスダックに上場するオンライン証券です。日本でもオンライン証券は数多くあり、マネックス証券、SBI証券、楽天証券、かぶドットコム証券など沢山あります。E*Tradeは米国のシリコンバレーで1982年に始まり、現在はニューヨークに本拠地を置いています。現在は約3,400名の社員がいます。
事業内容
同社のコアとなる事業はTrading and Investing事業と、Balance Sheet Management事業です。Trading and Investing事業には証券のオンラインドレードの機能、オンライン銀行の機能、マージンカウント機能などあります。主に取引の際の手数料で稼いでいます。また年金、退職金口座のサービスもあり、ポートフォリオ管理サービスなどからの収入も得ています。
コーポレートサービスが肝
同社にとって、重要な事業はコーポレートサービスです。コーポレートサービスでは1000社以上の法人顧客がおり、その中にはS&P500にも入る優良企業もたくさんあります。このコーポレートサービスでは企業向けのストック・オプションの管理や投資教育、投資プランなどを提供しています。E*Tradeはこのコーポレートサービスの法人顧客がストック・オプションなどの管理サービスだけではなく、証券の売買のサービスを使ってくれる事を狙いとします。
業績
E*Tradeはオーガニック成長と市場シェアの拡大の2点を事業戦略の目標としており、アカウントを持っている顧客が300万人を超えました。同社はオンラインのみではなく実は店舗での顧客とFace to Faceで対面する、タッチポイントを持ってい事が強みですが、その他すべての金融機関が同社の様々なサービスと競合するとしています。そのなかでもロボアドバイザリーなどの新しいテクノロジーを持ったスタートアップ企業などに注目しており、その競争に遅れまいとしているようです。
出所:E*Trade Annual Report
日本のオンライン証券企業と比べるとE*Tradeよりも先日証券総合口座350万口座を達成したSBI証券の方が規模が大きいのがわかります。
次にE*Tradeの預金残高を見てみます。預金残高は2015年で約3兆円となっており、ここ数年余り増えていません。
出所:E*trade
その他の米国オンライン証券企業についても深くしらべみようと思います。
オンライン証券や銀行業の財務諸表は通常の事業会社と若干異なりますのでDeloitteトーマツにの資料が参考になります。