ファストリ通期決算:日本と中国が回復牽引、来期は史上最高益へ

ファーストリテイリングが10月15日に発表した2020年8月期決算は、当期利益が904億円の黒字だった。前年比49%減と、大幅な減益だ。

年間の売上収益は前年比12.3%減の2兆88億円、営業利益は同じく42%減の1,493億円だった。

2020年6〜8月期の3か月間に限れば、売上収益は前年比マイナス1%の4,639億円と底堅い結果だ。3〜5月期には前年比39%減と大打撃を受けていたが、大きく盛り返した。

営業利益についても、通常とは異なる推移となった。例年、ファーストリテイリングは売上の少ない夏場(6〜8月期)に赤字となり、他の季節に大きく利益を稼いできた。

しかし今期は、4Q(6〜8月期)にも関わらず170億円の黒字を出している。前四半期には44億円の赤字となったが、そこから大きく復調したわけだ。

ファーストリテイリングは、来期予想を純利益1,650億円(当期比82.6%増)に設定。会見では柳井氏が「我々のポジションは世界最高なんじゃないか」とコメントするなど、改めて強い自信をのぞかせた。

国内ユニクロ:月次実績20%増、EC牽引

ユニクロが復調できた理由は、国内とグレーターチャイナ(中華圏)の主に二つの地域にある。

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