業務スーパーの「神戸物産」3Q決算:巣篭もり追い風はひと段落
「業務スーパー」を手がける神戸物産が2020年9月10日に発表した2020年11月〜7月期決算は、最終損益が116億5,600万円の黒字だった。前年比25.4%の増収だ。
売上高は2,593億6,200万円で前年比17.7%増と加速している。営業利益についても28.9%増の186億7,900万円と極めて堅調だ。
3か月ごとの推移をみると、前四半期で顕在化した巣篭もり需要のピークは一巡し、増収率はやや落ち着いた。一方で営業利益率は7.5%に達し、これまで通り拡大している。
神戸物産は、業務スーパー以外にもいくつかの周辺事業を展開している。コア事業のトレンドを中心に確認してみよう。
小売チェーンの売上トレンドを見るのにまず重要なのは、既存店売上の動向だ。店舗の増減を排した変化なので、消費者の需要がどう変わったかを定点的に観測できる。