大幅減益のファストリ3Q決算:EC売上は加速、6月には既存店売上も急回復

ファーストリテイリングが2020年8月期3Q決算を発表しました。

売上収益は1兆5,449億円(前年比15.2%減)、営業利益は1,324億円(同46.6%減)。大幅な減益となりました。

ご承知の通り、国内外では新型コロナウイルスが猛威を振るっています。足元でファーストリテイリング、そしてユニクロの事業にどんな影響を与えているのか。決算報告の内容を整理してみましょう。

海外ユニクロ売上が前年比45%減

まずは各セグメントの売上トレンドについて確認しましょう。

3ヶ月ごとの売上収益を計算しなおすと、国内ユニクロ事業の売上収益は1,353億円(前年比35.5%減)に落ち込んでいます。

それ以上にダメージが大きいのが、海外ユニクロ事業。売上収益は1,323億円(前年比45%減)と、国内ユニクロを再び下回ってしまいました。

これまで高成長を続けてきたジーユーも、売上は552億円(前年比19%減)とダメージを受けています。それ以上に深刻なのはグローバルブランド事業で、売上は132億円(前年比63%減)と、半分以下に落ち込みました。

売上半減でも原価率安定、累計黒字をキープ

意外なのは、大幅な売上減にも関わらず、赤字に転落していないこと。

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