おはようございます。 先週の米国株式市場で特に乱高下が激しかったのがスーパーマイクロコンピュータです。2月に入ってからはほとんど値下がりした日がなく、特にニュースもないのに10%以上急騰する日もありました。ところが金曜日には一気に約20%の下落。今週はNVIDIAの決算が予定されていますから、もうひと波乱あるかもしれません。
開示資料より作成
ペイパルが2月7日、2023年10〜12月決算を発表。売上高は前年比8.7%増の80億ドル。営業利益は同じく39%増の17億ドルだった。売上高は右肩上がりに拡大し、今四半期は大幅増益も達成。
一見すると順調に見える同社だが、株式市場での評価は低迷が続いている。直近一年間の株価は26%減。決算発表翌日も約10%の下落となったが、その後はいくらか持ち直した。
昨年には元インテュイットのアレックス・クリスがCEOに就任。収益の持続的な成長を続けるため、会社全体の変革を進めている。2024年のテーマは、同社を長期的な成功に導くための「実行」だ。
生産性ツールを提供するMonday.comが2月12日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比35%増の2億ドル。営業損失は110万ドルと、前年同期の1,010万ドルから縮小した。
売上高は右肩上がりの成長が続くが、株式市場の評価は厳しい。決算発表翌日の株価は10%下落し、時価総額は102億ドル。2021年のピーク時と比べ、約半分という水準。もっとも、この一年は45%上昇と期待は高まっていた。
Monday.comは「Work OS」を標榜するプラットフォーム。プロジェクト管理からCRM、開発者向けの機能も展開している。成長が鈍化する中で打ち出したのは大企業、エンタープライズ向けの需要開拓だ。
Airbnbが2月13日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比17%増の22億ドル、営業利益は5億ドルの赤字(前年同期は2.4億ドルの黒字)。2023年通期でも増収減益という結果だった。
決算発表後の時間外株価は執筆時点で4%の下落。同社の株価はこの一年間で25%高と堅調な推移を示していた。時価総額は現在965億ドルだ。
10〜12月というのは、同社にとって予約のピークシーズンではない。総予約件数は9,900万件で、前年比12%増。第4四半期としては過去最高を更新した。
ブライアン・チェスキーCEOは、同社の成長戦略について三つの要素を掲げてきた。今回の記事では、Airbnbの事業概況とともに、成長戦略の進捗についてまとめる。
株式売買アプリを手がけるRobinhoodが2月13日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比24%増の4.7億ドル、営業損益は2,900万ドルの黒字だった(前年同期は1.7億ドルの赤字)。
2021年からの過去数年と比べ、損益は大きく改善。株式市場もこれを好感し、翌日の株価は13%の上昇となった。過去一年で18%近く上昇していたが、高まった期待をさらに上振れた。
ヴラッド・テネフ共同CEOは「2023年は堅調な年だった」と振り返る。プロダクトの改善速度が高まり、売買シェアも拡大。海外展開を本格化したことにも期待を寄せた。同社CFOは2024年も黒字での成長を続け、一株あたり利益の最大化を目指すという。
2021年に上場してからの道のりは険しいものだった。今も時価総額は100億ドルを超えているが、上場直後と比べれば約五分の一という水準。今回の記事では、その概況と成長戦略について紹介する。
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