事業内容
スタジオアタオとそのグループ企業は、ファッション業界において、特にバッグや財布などのオリジナル商品の企画・販売に注力しています。同社は、「ファッションにエンタテイメントを」という経営理念のもと、顧客に非日常のワクワク感を提供することを目指しています。スタジオアタオグループは、スタジオアタオとロベルタ ディ カメリーノ ファーイースト株式会社の2社から構成され、直営店舗やインターネット店舗の運営、キャラクター商品の企画・販売などを行っています。
同社グループは、ATAO、IANNE、Roberta di Camerino、ILEMER、StrawberryMeの5つのブランドを展開しており、それぞれ異なるコンセプトとターゲット市場を持っています。例えば、ATAOはトラッドとエレガントを兼ね備えたバッグや革小物を提供し、IANNEはパリでデビューしたブランドで、大人が楽しめる上質なバッグや革小物をテーマにしています。Roberta di Camerinoは、ヴェネツィアで創業されたファッションブランドで、ユニークな発想のアイテムが特徴です。ILEMERはオリジナルのイラストやテキスタイルに特化したプレミアムエコバッグを中心に展開し、StrawberryMeは“和”の要素を新しい解釈で取り入れたアイテムを提供しています。
販売チャネルとしては、国内外の直営店舗やインターネット店舗を通じて商品を販売しており、特にインターネット販売では自社直営のオンラインショップ「ATAOLAND+」や「IANNE公式オンラインショップ」を運営しています。また、ロベルタ事業においては、三菱商事株式会社から商標の使用や製造輸入販売に関する権利の許諾を受けていましたが、2022年9月末をもって契約が終了し、今後はECサイト内での販売を予定しています。
特集記事
経営方針
スタジオアタオは、ファッション業界において独自の成長戦略を展開しています。同社の経営理念「ファッションにエンタテイメントを」のもと、オリジナルバッグや財布などの商品を通じて顧客に非日常のワクワク感を提供することを目指しています。その戦略の核となるのは、トレンドに左右されない商品企画と、定番商品を人気商品化するノウハウです。これにより、ブランドのファンを生み出し、長期的・安定的な収益を目指しています。
スタジオアタオグループは、O2O戦略を活用し、オフライン(店舗販売)とオンライン(インターネット販売)の連動を強化しています。この戦略により、オンラインでブランドを知った顧客がオフラインを訪れる一方で、オフラインでブランドを知った顧客がオンラインで購入するという相乗効果を生み出しています。
また、同社は新規販売チャネルの展開にも力を入れており、海外進出やキャラクタービジネス、ライセンス事業などを推進しています。これにより、消費者ニーズに応え、企業価値の拡大を図っています。さらに、店舗とECのOMO実現、生産体制の強化、人材の確保・育成、模倣品への対策強化、内部管理体制の強化、財務体質の強化など、経営の安定化と成長を支えるための多角的な取り組みを進めています。
これらの戦略は、スタジオアタオグループが持続可能な成長を遂げるための基盤を形成しており、同社の将来に向けた確固たる一歩となっています。