事業内容
沿革・会社概要
Yandex N.V.(以下、Yandex)の創業者は1989年に検索技術の開発を開始し、1997年には『yandex.ru』のウェブサイトを開設した。Yandexはロシアで最も人気のある検索エンジンを運営する企業である。また、ロシアをはじめ、他のCIS諸国、中央ヨーロッパ、EU、アフリカ、中東などの地域で、市場をリードするオンデマンド交通サービス、ナビゲーション製品、クラシファイド、エンターテイメントサービスなど、多くのサービスを提供している。Yandexの主要なロシア事業子会社である「Yandex LLC」は、旧キプロスの親会社の完全子会社として2000年に設立された企業である。2007年に企業再編を行い、その結果、Yandex N.V.がグループの親会社となった。
事業内容・サービス内容
Yandexはヨーロッパ最大級のインターネット企業である。1997年以来、Yandexは革新的な技術をベースに、すべてのデジタルプラットフォーム上で、地理的に関連性の高い検索と地域に合わせた体験を提供してきた。Yandexのミッションは、オンラインとオフラインの世界をよりよくナビゲートできるようにすることである。Yandexは、機械学習を利用したインテリジェントな製品やサービスを構築するテクノロジー企業である。Yandexの製品とサービスは、簡単には複製できない複雑でユニークな技術に基づいたものなっている。ロシアの長年にわたる数学と工学の教育的フォーカスの恩恵を受け、Yandexは地元の優秀な人材プールを活用して一流のテクノロジー企業を設立した。
Yandexは、収益の大部分をオンライン広告から得ている企業である。Yandexでは、広告主がユーザーのニーズ、興味、場所に関連したターゲットを絞った費用対効果の高い広告を配信できるようにしている。Yandexでは、自社の検索結果や他のYandexのウェブページ、およびYandex広告ネットワークを構成する何千ものサードパーティのウェブサイトに広告を掲載している。Yandexの広告ネットワークを通じて、広告主の視聴者層を拡大し、ネットワークパートナーと自社の両方に収益がもたらされている。Yandexでは、さまざまなプラットフォーム上でのパフォーマンスベースの広告、ブランド広告、動画広告など、さまざまな広告フォーマットを広告主に提供しており、数年前から、収益源を多様化し、エコシステムの魅力を広げる戦略に着手し続けている。
その他の収益源も急速に成長しており、ライドハイリングやフードデリバリーサービス、クラシファイド、その他の取り組み(メディアサービス内での音楽サブスクリプションやイベントチケット販売など)、その他のベットや実験(特にカーシェアリング事業やパーソナライズされたコンテンツフィードなど)を含むタクシーセグメントからの収入もある。
Yandexの事業は、以下の事業セグメントで構成されている。
- 検索およびポータル事業
- タクシー(ライド・ハイリング事業(ロシアおよびその他の国における『Yandex.Taxi』と『Uber』からなる)、フードテック事業(『Yandex.Eats』、『Yandex.Chef』、ハイパーローカルコンビニエンスストアのデリバリーサービス『Yandex.Lavka』を含む)、Yandexのセルフドライビングカー(「SDC」)部門
- クラシファイド(『Auto.ru』、『Yandex.Realty』、『Yandex.Jobs』を含む)
- メディアサービス(『KinoPoisk』、『Yandex Music』、『Yandex.Afisha』、『Yandex.TVプログラム』、『制作センターYandex.Studio』、『サブスクリプションサービスYandex.Plus』を含む)
- その他のベットおよび実験的事業(『Zen』、『Yandex.Cloud』、『Yandex.Drive』、『ジオロケーションサービス』および『Yandex.Education』
- eコマース事業
その他のベット&エクスペリメントは、現在成功しているビジネスモデルを発展させ、新たなビジネスモデルを創造することを目的とした事業である。実験的事業が十分な規模になり、新しいビジネスモデルを表現し、将来の発展が期待できるようになった場合には、事業単位に指定するか、既存のセグメントに組み込むかが決定される予定だ。
[20-F(提出日:2020年4月2日)(https://yandex.gcs-web.com/static-files/759846f5-a4ec-4d92-bb14-73fe806576a1)