事業内容
サイオスは、オープンソースソフトウェア(OSS)を中心に、アプリケーション、OS(基本ソフトウェア)、クラウドを組み合わせたITシステムの開発、基盤構築、運用サポートなどの事業を展開しています。また、新たな研究開発にも力を入れ、新しい価値の創造と提供に取り組んでいます。
サイオスグループは、サイオス本体と連結子会社3社、関連会社4社の合計8社で構成されており、2つの主要な事業セグメントに分かれています。第一のセグメントは「オープンシステム基盤事業」で、ITシステムの障害時にシステムダウンを回避するソフトウェア「LifeKeeper」やRed Hat, Inc.関連商品の販売、OSSに関する様々な問い合わせに対応する「サイオスOSSよろず相談室」、情報システム向けのコンサルティングサービスなどを提供しています。
第二のセグメントは「アプリケーション事業」で、MFP(複合機能プリンタ)向けソフトウェア製品、金融機関向け製品・サービス、業務効率化を支援するクラウドサービス「Gluegentシリーズ」、企業情報システムの受託開発、各種情報システム向けコンサルティングサービスなどを行っています。
これらの事業を通じて、サイオスは幅広い業界に対して、技術的なサポートやソリューションを提供し、企業のIT環境の最適化と効率化を図っています。
経営方針
サイオスは、その成長戦略の中心にイノベーションを据え、「世界中の人々のために、不可能を可能に。」というミッションを掲げています。同社は、人々の課題を解決し、より良い社会の実現に貢献することを目指しており、そのための経営戦略として、人材の採用・育成、研究開発への継続的な投資、そしてイノベーションを生み出す企業カルチャーの醸成に注力しています。
特に、少子高齢化による国内労働人口の減少という課題に直面している中、サイオスは幅広い人材の確保に取り組み、多様かつ包摂的な職場環境の実現を目指しています。また、従業員が能力を存分に発揮できる環境を整え、チームとしてのパフォーマンスを最大化させるための人事制度を導入し、人材育成への投資を強化しています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資が加速する中、サイオスは競争力のある製品・サービスを生み出すために、研究開発への継続的な投資を課題と捉えています。クラウド関連を中心に研究開発を継続し、既存及び新規の製品・サービスの強化に努めています。
さらに、創業以来のカルチャーである「人がやらないことをやる」という既成概念への挑戦を通じて、イノベーションを生み出す企業カルチャーの醸成に努めています。リモートワークの取り組みや多様な働き方が選択できる制度の充実、グループ内SNS等によるコミュニケーションの活性化などを実施し、社外の技術コミュニティーとの積極的な交流を通じて、イノベーションを促進しています。
これらの戦略を通じて、サイオスは収益基盤の改善、研究開発への継続的な投資、人材の確保・育成、そしてサステナビリティへの取り組みを優先的に対処しており、持続可能な成長を目指しています。