事業内容
事業内容
Sirius XM Holdings Inc.(シリウスXM)は、米国を代表するオーディオエンターテイメント企業。定額制もしくはデジタル広告を含めた無料のオーディオ・プログラムを配信し、衛星ラジオやWebベースのプラットフォームサービスも提供している。
Sirius は中核となる「Sirius XM事業」のほか、2019年2月に買収したインターネットラジオ「Pandora事業」という2つのオーディオエンターテイメント事業を運営している。
Sirius XMの事業内容・ビジネスモデル
Sirius XM事業は、米国で音楽、スポーツ、エンターテイメント、コメディ、トーク、ニュース、交通、天気チャンネル、インフォテインメントサービス(「情報の提供」と「娯楽の提供」を実現するシステムの総称)を有料で提供する事業である。
Sirius XMのサービスは、Sirius 独自の2つの衛星ラジオシステムを通じて配信されている。これに加え、モバイル機器、家庭用機器、その他の民生用電子機器向けのアプリケーションを通じてストリーム配信も行われている。 衛星ラジオは、主に自動車メーカー、小売店、および自社のウェブサイトを通じて配信されている。シリウスXMサービスは、Sirius が「360L」と呼んでいるユーザーインターフェースで利用することもでき、衛星放送とストリーミングサービスを1つのまとまりのある車載エンターテイメント体験を提供している。
Sirius XM事業の主な収益源は、月額プラン、四半期プラン、半期プラン、年間プランのいずれかをご利用いただいている顧客からのものがほとんどである。 また、厳選された非音楽チャンネルの広告、自社の衛星ラジオやアクセサリーの直接販売、その他の付帯サービスからも収益を得ている。
オーディオエンターテインメント事業に加えて、シリウスXMは複数の自動車メーカーにコネクテッドビークルサービスを提供し、アフターマーケットデバイスを通じて直接消費者に提供している。これらのサービスは、消費者の安全性、セキュリティ、運転体験の向上を目的としている。また、天気、燃料価格、スポーツのスケジュールやスコア、映画のリストなどのデータサービス、道路閉鎖情報、交通の流れ、事故情報などを含む交通情報サービス、対応する車載ナビゲーションシステムを持つ消費者向けのリアルタイム天気予報サービス、自動車、船舶、飛行機でのリアルタイム天気予報サービスなども提供している。
Pandoraの事業内容・ビジネスモデル
Pandora(パンドラ)事業は、音楽、コメディ、ポッドキャストのストリーミング・ディスカバリー・プラットフォームを運営しており、モバイルデバイス、カースピーカー、コネクテッドデバイスなど、いつでもどこでも聴きたいときに聴けるように、各リスナーにパーソナライズされた体験を提供する事業である。
Pandora では、リスナーは、パーソナライズされたステーションやプレイリストを作成したり、新しいコンテンツを発見したり、アーティストや専門家が監修したプレイリスト、ポッドキャスト、Sirius XM の厳選されたコンテンツを聴いたり、楽曲やアルバムをオンデマンドで検索したり再生したりすることができる。
Pandoraは、(1)広告付きラジオサービス、(2)ラジオ定額制サービス「Pandora Plus」、(3)オンデマンド定額制サービス「Pandora Premium」として提供している。Pandoraのリスナーの大半はモバイルデバイス上で聞いており、収益の大半はこれらのデバイス上での広告付きラジオサービスの広告から得ている。
ユーザーの嗜好を理解するための数十億のデータポイントを持つPandoraは、地元や全国の広告主に、音声広告、ディスプレイ広告、動画広告を組み合わせてリスナーにターゲットを絞ったメッセージを配信する機会を提供している。また、Pandoraの子会社であるAdsWizz Inc.を通じて、Pandoraはオーディオパブリッシャーと広告主をつなぐ包括的なデジタルオーディオ広告技術プラットフォームを提供している。