事業内容
沿革・企業概要
PDF Solutions, Inc.(以下、PDF Solutions)は、IC製造工程ライフサイクル向けの歩留まり向上技術とサービスの大手プロバイダーである。製品設計から初期工程開始を経て成熟した製造業務までの設計と製造に対応することで、顧客のIC設計製造コスト削減、開発期間短縮、収益性の向上のために設計されたソリューションを提供している。
PDF Solutionsはカリフォルニア州サンタクララに本社を置き、カナダ、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、台湾のオフィスを拠点に世界中で事業を展開している。2019年12月31日現在、PDF Solutionsの従業員は全世界で353名で、そのうちクライアントサービスチームに196名、研究開発部門に100名、営業・マーケティング部門に23名、一般・管理部門に34名が在籍している。これらの従業員のうち、157名が米国およびカナダ、161名がアジア、35名がヨーロッパに配置されている。
PDF Solutionsは、1992年11月にペンシルバニア州で法人化され、1995年11月にカリフォルニア州で再法人化された。2000年7月にはデラウェア州で再法人化し、2001年7月には新規株式公開を完了した。PDF Solutionsの普通株式は現在、Nasdaq Global MarketでPDFSとして取引されている。PDF Solutionsは、2000年から2009年にかけて、買収によって技術を向上させ、さまざまな国で事業を展開してきた。
2013年には、『歩留まりシミュレーションソフトウェア』と『CVテストチップ開発』における豊富な経験を活用し、ウェハ検査用の『非接触インライン電気特性評価』とプロセス制御のための『eビームソリューションの研究開発』を開始した。DFI用の第1世代のe-beamツールは2015年に完成し、第2世代は2019年に商業的に展開されている。これと並行して、2014年から『ポイントソリューションソフトウェアツール』を新世代の高度に統合されたデータアナリティクス『Exensioプラットフォーム』に再設計し、2019年までのソフトウェアの成長を加速させた。
製品・サービス
PDF Solutionsは、半導体エコシステムのエンジニアやデータサイエンティストが製品の歩留まり、品質、収益性を向上できるように設計された製品とサービスを提供している。PDF Solutionsの製品、サービス、およびソリューションには、独自のソフトウェア、集積回路(またはIC)設計のための物理的な知的財産(またはIP)、電気測定ハードウェアツール、実績のある方法論、および専門的なサービスが含まれている。
PDF Solutionsは、主に時間ベースのライセンス料、プロフェッショナル・サービスの契約収入、そして最近ではサービスとしてのソフトウェア(またはSaaS)を利用して、製品の収益化を行っている。PDF Solutionsの製品、サービス、ソリューションは、統合デバイス・メーカー(IDM)、ファブレス半導体企業、ファウンドリ、アウトソース半導体組立・テスト(OSAT)、システムハウスなどに販売されている。
PDF Solutionsが提供する製品の主な利点は、製品の歩留まりと品質の向上、市場投入までの時間の短縮、そして前2つの結果として顧客の収益性が向上することである。例えば、PDF Solutionsのソリューションを使用して主要な製造データを生成・分析し、技術開発に必要な時間を短縮し、ファブレスのお客様に電気的性能を向上させた歩留まりの高いプロセスを提供することに成功した事例がある。また、PDF Solutionsのソリューションを使用して、機械学習(またはML)や人工知能(またはAI)アルゴリズムで分析できる独自の差別化されたデータを生成し、下流の製造上の問題を予測することで、設計が性能要件を満たすまでの時間を短縮し、より少ない反復回数で製品化までの時間を短縮するを実現した。