事業内容
沿革・会社概要
Paylocity Holding Corporation(ペイロシティ)は米国に拠点を置くHCMソリューションプロバイダー。1997年、スティーブ・サロウィッツによってAmeripay Payroll Ltd.として設立され、2005年12月にPaylocityに現在の社名へ変更した。イリノイ州シャウンバーグのチューリッヒ保険北米本社跡地に30万9,000平方フィートのオフィススペースを賃貸している。主なビジネスターゲットは、中規模組織(従業員数20人以上1,000人未満の組織)である。
Paylocityは、Glassdoorが主催する「Best Places to Work Employees' Choice」で20位に選ばれ、G2 Crowd Gridレポートでは、13の人的資本管理ソフトウェアに焦点を当てたレポートの満足度スコアでトップを獲得し、「Workforce 100」では人事部門のトップパフォーマーとして評価され、「Crain's Fast 50」のシカゴ地域の急成長企業リストでは27位にランクインするなど、多くの国や地域の賞を受賞している企業である。2003年、2004年、2007年、2014年には、Inc. magazine 社が実施している2003年、2004年、2007年から2014年までの間最も急成長しているテクノロジー企業の1社として、「Deloitte Fast 500」にも選出されている。
2014年3月に新規株式公開(IPO)を行い、約1億2,000万ドルの調達にも成功した。
事業内容
Paylocity Holding Corporation(ペイロシティ)は、給与計算および人的資本管理ソフトウェア・ソリューションをクラウドベースで提供している。Paylocityの製品群・SaaSは、福利厚生、コア人事、給与計算、人材、労働力管理の分野において、戦略的な意思決定を支援するための統合プラットフォームを提供することによって、快適な職場環境を構築し、従業員の会社に対するエンゲージメントを向上させる。
Paylocity が提供しているソフトウェアを活用することによって、従業員に関するあらゆるデータを一つのデータベースに集約し、従業員ごとのポジションや交通費、税金や保険料などの複雑な計算を行い、一つの画面上で自身の給与情報を閲覧することが可能となる。
企業戦略
Paylocityは、今後、クラウドベースの給与計算およびHCMソフトウェアのリーディング・プロバイダーとしての地位を強化し、拡大することを予定している。
より具体的には、次のような戦略によってこれを実現する。
顧客基盤の拡大
Paylocityは、現在の顧客基盤は、中堅企業の中ではごく一部に過ぎないと考えている。Paylocityの提供するソリューションの恩恵を受けることができるのは、主に、中規模の組織である。そのために、Paylocityは、給与計算とHCMを提供しており、2020年9月現在、全米の約24,450社の顧客にソフトウェアソリューションを提供することに成功している。今後も全米での営業体制を強化していく予定である。
製品ラインナップの拡大
Paylocityが産業のなかでリーダーとしての地位を築いていくためには、今後も製品提供の拡大が必要である。Paylocityの平均顧客一人当たりの収益は、製品の拡大に伴い、過去3年間一貫して増加してきており、今後も、より幅広い製品を提供できるよう、製品開発への投資を継続していく予定である。
技術的リーダーシップの拡大
Paylocityのソフトウェア・プラットフォームは、統一データベース・アーキテクチャと組み合わせることで、次のような経験と使いやすさを向上させることに成功している。モダンで直感的なユーザーインターフェースは、多くの一般的な消費者向けインターネットサイトに見られる機能を利用していることから、Paylocityのソフトウェアを実際に利用するユーザーは、限られたトレーニングだけでPaylocityのソフトウェアを使用することができる。さらに、モバイルアプリケーション、ソーシャル機能、分析機能を活用することで、より多くの顧客にソフトウェアを利用できるようになっている。