事業内容
アイスタイルは、化粧品・美容業界に特化したサービスを展開する企業で、主に4つの事業セグメントを持っています。まず、マーケティング支援事業では、同社が運営するコスメ・美容の総合サイト「@cosme」を基盤に、化粧品ブランド向けの広告ソリューションを提供しています。このプラットフォームは、業界内での情報発信やブランド認知度向上に寄与しています。
次に、リテール事業では、化粧品ECサイト「@cosme SHOPPING」の運営や、化粧品専門店「@cosme STORE」、大型旗艦店「@cosme TOKYO」などの運営を行っています。これにより、消費者はオンラインとオフラインの両方で多様な商品を購入することができます。
グローバル事業では、日本国外でのEC・卸売、店舗、メディアなどのサービスを展開しています。これにより、アイスタイルは国際的な市場にも進出し、グローバルな顧客基盤を築いています。各地域のニーズに応じたサービスを提供することで、海外市場での競争力を高めています。
最後に、その他事業には、美容部員の派遣を行う人材派遣事業や、ユーザー向けのBtoC課金サービス、さらに創業間もない企業への投資育成事業が含まれています。これにより、アイスタイルは多角的なビジネスモデルを構築し、業界内での存在感を強化しています。
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経営方針
アイスタイルは、化粧品・美容業界に特化したプラットフォームを提供し、国内外での事業拡大を目指しています。同社は「生活者中心の市場の創造」をビジョンに掲げ、1999年から「@cosme」の運営を開始し、多くの女性ユーザーに支持されています。現在、メディア、EC、店舗運営、人材サービスなど多岐にわたる事業を展開し、総合的なプラットフォームとして成長を続けています。
アイスタイルの成長戦略は、サービス間の連携強化による提供価値の向上に重点を置いています。メディアやEC、リアル店舗の運営を通じて、顧客やブランドとの接点を増やし、シナジーを生み出すことを目指しています。また、経営資源の再配分と生産性の最大化を図り、収益性の高い事業に集中することで、柔軟かつ機動的な対応を進めています。
海外戦略の見直しも重要な課題として位置づけられています。特にアジア市場の成長を見込み、積極的に展開してきましたが、新型コロナウイルスの影響を受け、資金や人的リソースの効率的な配分を行いながら、収益力の強化に努めています。さらに、経営基盤の強化を図り、迅速な意思決定と効率的な経営を実現するため、内部統制の整備やコーポレートガバナンスの向上に取り組んでいます。
生活様式の変化にも対応し、柔軟な働き方を推進することで、従業員や業界の美容人材が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整備しています。これにより、アイスタイルは持続的な成長を目指し、変化する市場環境に適応し続けることを目指しています。