ネクソンは、PCオンラインゲーム及びモバイルゲームの制作・開発、配信に関連した事業を展開しているグローバル企業です。同社グループは、ネクソン自体、連結子会社41社、関連会社及び共同支配企業15社により構成されており、国内外で独立した経営単位として各地域における包括的な戦略を立案し、事業を展開しています。報告セグメントは「日本」、「韓国」、「中国」、「北米」、「その他」の5つで、その他には欧州及びアジア諸国が含まれます。

主要な連結子会社には、韓国のNEXON Korea CorporationやNEOPLE INC.、北米のNexon America Inc.、中国のLexian Software Development (Shanghai) Co., Ltd.などがあります。これらの子会社を通じて、ネクソンはPCオンラインゲームとモバイルゲームの両方で幅広いサービスを提供しています。

ネクソングループは、自社で開発したゲームの直接配信のほか、他社が開発したゲームのパブリッシングも行っており、代表的なゲームタイトルには『メイプルストーリー』、『アラド戦記』、『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4』などがあります。これらのゲームは、世界各地のユーザーの特性や嗜好に合わせた戦略的な配信を行い、市場の違いに柔軟に対応しています。

また、ネクソンはゲーム内広告事業やマーチャンダイジング事業も手がけており、ゲーム内の人気キャラクターを用いた商品の製作・販売などを通じて、収益の最大化を図っています。さらに、中国ではLexian Software Development (Shanghai) Co., Ltd.がビリングシステムや会員システムの構築及び管理業務、事業戦略、ゲーム運営、マーケティングに係るコンサルティングサービスを提供しています。

ネクソンは、世界最高のゲーム会社を目指し、独創的で高品質な新規ゲームタイトルの提供と既存ゲームタイトルの魅力的なコンテンツアップデートを通じて、ユーザーに長期間にわたるゲームプレイを楽しんでもらうことを基本方針としています。同社は、売上収益及び営業利益の継続的な成長を重視し、企業価値の向上を目指しています。

ネクソンは、バーチャルワールド（深い体験を提供するオンライン・マルチプレイヤーゲーム）におけるグローバルリーダーとして、強固なファンベースを持つ人気タイトルの制作と業界トップクラスのライブ運用力を通じて、これらを長期間にわたって成長させてきました。同社は、多様なタイトルで構成されるポートフォリオを安定的な収益基盤としています。

経営環境の変化に対応し、ネクソンはバーチャルワールド分野への注力、様々なプラットフォーム上でのサービス提供、自社IPの活用、新規IPへの投資を成長戦略の4つの柱として設定しています。これにより、モバイルなど新しいプラットフォームへのサービス拡大や新しいバーチャルワールドの制作を通じて、事業を一層成長させる計画です。

一方で、技術の進化やユーザー嗜好の変化の速さ、グローバル市場の競争激化に対応するため、情報セキュリティの強化にも注力しています。これらの戦略と取り組みを通じて、ネクソンは将来にわたる成長を遂げる方針です。