事業内容
モルフォは、モルフォAIソリューションズやMorpho US, Inc.などの連結子会社を含む7社で構成され、スマートフォンなどの組込み機器を中心に、画像認識、処理、表現に関するソフトウェアを提供しています。これにより、さまざまなプラットフォームでの画像処理を可能にしています。
モルフォは、デジタル画像に関する高度なアルゴリズムを研究開発し、最先端の画像処理技術を駆使したソフトウェアを製品化しています。これらの技術は、ソフトウェアのみで機能を実現するため、コンパクトで壊れにくく、消費電力も少ないという特長があります。
モルフォの収益は、主にソフトウェア・ライセンス事業から得られています。国内外のスマートフォン市場を中心に、ソフトウェアの開発、ライセンス販売、顧客サポートを行っています。海外市場では、各地域の子会社が販売や技術サポートを担当しています。
モルフォの売上は、ロイヤリティ収入、サポート収入、開発収入の3つに区分されます。ロイヤリティ収入は、ソフトウェア製品の商用利用に対するライセンス料で、出荷台数や利用期間に応じて収受されます。
サポート収入は、ソフトウェア製品の実装支援や技術サポートに対する収入です。開発収入は、試作機への実装や新技術の研究開発に対する収入で、成果物の権利を共有することも可能です。
経営方針
モルフォは、革新的なイメージング・テクノロジーを実用化し、技術の発展と文化の豊かさに貢献することを理念としています。同社は「人間の目を拡張し、感動に満ちた世界を実現する」というビジョンのもと、画像処理と画像認識技術の融合を進めています。
成長戦略として、モルフォはスマートデバイス、車載/モビリティ、デジタルトランスフォーメーション(DX)市場を主要な事業領域としています。特に、車載/モビリティとDX領域でのカメラデバイスやIoT技術の活用を新規事業の柱とし、事業拡大を図っています。
海外市場への展開も重要な成長戦略の一環です。モルフォは、海外市場に精通した人材の採用やビジネスパートナーとの連携を強化し、海外顧客への営業活動を推進しています。さらに、最先端技術を持つ企業との協業を通じて、処理高速化や低消費電力化を進めています。
内部管理体制の強化も、モルフォの成長戦略において重要な要素です。コーポレート・ガバナンスの強化を図り、内部統制システムの適切な運用を通じて、効率的な組織体制を構築しています。これにより、経営の適切性と健全性を確保しています。
人材育成も成長戦略の一環として重視されています。モルフォは、専門的な知識と技術を持つ人材の育成と定着を図り、新規事業領域に精通した優秀な人材の確保に努めています。企業認知度の向上や開発力の強化を通じて、採用力を高めています。
知的財産権の確保も、モルフォの成長戦略において重要です。独自技術の保護と活動領域の確保のため、特許権の取得と活用を進めています。専門知識を持つ社員を知的財産部門に配置し、技術部門との情報共有を密に行っています。