事業内容
グリーは、連結子会社26社を含む計27社で構成され、以下の5つの事業セグメントを展開しています。まず、ゲーム・アニメ事業では、「GREE」やWFS、ポケラボ、グリーエンターテインメントを通じて、スマートフォンゲームの開発・運営を行っています。これにより、多数の人気タイトルを国内外で提供しています。また、アニメ製作委員会への参加や原作の開発を通じて、長期にわたって愛されるIPの創出・開発・プロデュースを行っています。
次に、メタバース事業では、スマートフォン向けメタバース「REALITY」の開発・運営を行い、VTuber事務所の運営を通じて多彩なタレントのマネジメント・プロデュースを行っています。これにより、デジタル空間での新たなエンターテインメント体験を提供しています。
DX事業では、長年のインターネット事業の経験を活かし、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。特にマーケティング領域において、企業のデジタル化を推進しています。コマース事業は、翌年度からDX事業に統合される予定で、「aumo」を中心としたメディア事業やSaaS、デジタルギフト事業を展開しています。
最後に、投資事業では、「ファンド投資」と「スタートアップ投資」を通じて、日本国内外のインターネット・IT領域に投資しています。これにより、ITによるイノベーションを促進し、新たな価値創造に取り組んでいます。グリーはこれらの多様な事業を通じて、エンターテインメントとテクノロジーの融合を目指しています。
特集記事
主力ゲームの海外展開に注力「グリー」1Q決算まとめ
スマホゲーム企業8社 2019年4月~6月期決算:「ミクシィ」の不調が鮮明に
赤字転落からの進捗は?「ミクシィ」「ガンホー」などスマホゲーム企業8社最新決算まとめ
アナザーエデンが海外で好調 グリー 2019年6月期3Q決算
経営方針
グリーは、「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というミッションのもと、企業価値と株主価値の増大を目指しています。同社は、売上高と営業利益を重視し、ユーザー数やユーザー当たり売上高を支える指標として注視しています。国内のスマートフォン保有率が増加する一方で、ゲームアプリ市場が縮小する中、新たな収益源の確保が重要課題とされています。
同社の成長戦略は、ゲーム・アニメ事業、メタバース事業、DX事業、投資事業の4つの重点領域に焦点を当てています。ゲーム・アニメ事業では、多層的なパイプラインの再構築と多地域・多プラットフォーム展開を推進し、開発体制の強化を図っています。メタバース事業では、「REALITY」を通じて国内外での収益力強化を目指し、VTuber事業への投資を継続しています。
DX事業では、SaaSソリューションの開発・提供を進め、リカーリング型収益による成長を目指しています。投資事業では、インターネット・IT領域を中心に国内外のVCファンドやスタートアップへの投資を中長期で継続し、安定的な利益貢献を目指しています。さらに、組織体制の強化と内部統制、コンプライアンス体制の充実を図り、新規事業展開に向けた人材の採用・育成にも注力しています。