事業内容
ダイニックとそのグループ会社(子会社16社、関連会社2社)は、印刷情報関連、住生活環境関連、包材関連などの事業を展開しています。これらのセグメントは、製造業務と国内外での製品販売を主な事業内容としています。
印刷情報関連事業では、書籍装幀用クロス、印刷・ビジネス用各種クロス、パッケージ用化粧クロス、銀行通帳用クロス、フィルムコーティング製品、表示ラベル用素材、複合フィルムなどを取り扱っています。また、プリンターリボンや名刺プリンタ、文具紙工品、磁気関連製品、有機EL用水分除去シートなども提供しています。このセグメントには、ダイニックを含む10社が関連しています。
住生活環境関連事業では、カーペット、壁装材、天井材、ブラインド、自動車内装用不織布・カーペット、フィルター、産業用ターポリン、テント地、雨衣、産業用不織布、接着芯地などを提供しています。このセグメントには、ダイニックを含む6社が関与しています。
包材関連事業では、容器密封用アルミ箔・蓋材、各種紙管紙器、パップ剤用フィルム加工、食品鮮度保持剤などを扱っており、ダイニックと大和紙工の2社がこのセグメントに属しています。
その他の事業としては、ファンシー商品の提供や商品等の運送・庫内整理等のサービスを行っており、このセグメントにはダイニックを含む4社が関連しています。
これらの事業を通じて、ダイニックグループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、様々な市場ニーズに応えています。
経営方針
ダイニックは、技術の優位性と人の和を経営理念に掲げ、「For The Customer」を経営姿勢の基盤としています。同社は、経営環境の変化に迅速に対応し、進化を続けることを目指しています。ステークホルダーにとって価値ある企業グループであり続けるため、社業の拡大と成長に努め、社会の発展に貢献することを基本方針としています。
経営指標としては、安定配当が可能な収益を確保し、企業価値を高めることを目標に掲げています。具体的には、売上高経常利益率を連結ベースで5%以上、自己資本利益率(ROE)の向上を目指しています。
中期経営計画「SOLID FOUNDATION 2026」では、2026年3月期に売上高経常利益率4.9%、ROE5.8%を目標に設定しています。収益性の改善に加え、気候変動対応、人材投資、CSR対応、BCP対応など非財務部門の強化を進め、サステナブルな社会構築に貢献する方針です。
具体的な戦略として、印刷情報関連事業では食品包材向け熱転写リボンや有機ELデバイス用高性能乾燥剤の拡大、住生活環境関連事業では住宅関連製品や工業用途関連製品の採算改善、包材関連事業では新機能や新市場への展開を図ります。技術開発部門では、環境対応商品やニッチ市場向け製品、抗ウイルス・抗菌製品の開発に注力します。
ダイニックは、これらの戦略を通じて、経済産業省による「健康経営優良法人」認定基準を満たす取り組みや、女性従業員比率の向上、管理職登用の推進など、人材育成にも力を入れています。また、CSR対応として調達方針の策定やサプライチェーンへの展開、BCP対応の強化など、企業の社会的責任を果たすための取り組みを進めています。