イチカワ【3513】 スタンダード(内国株式)

抄紙用具関連事業と工業用事業を展開し、抄紙用フエルト、抄紙用ベルト、スレート用フエルト、工業用フエルトなどの製造、販売を手がける。

イチカワ【3513】 スタンダード(内国株式)

抄紙用具関連事業と工業用事業を展開し、抄紙用フエルト、抄紙用ベルト、スレート用フエルト、工業用フエルトなどの製造、販売を手がける。

事業内容

イチカワは、抄紙用具関連事業と工業用事業の2つの主要セグメントを通じて、幅広い製品とサービスを提供しています。同社とその子会社7社からなる企業集団は、製造から販売に至るまでの事業活動を展開しています。

抄紙用具関連事業では、抄紙用フェルト、抄紙用ベルト、スレート用フェルトなどの製品を提供しています。これらの製品は、紙の製造過程で重要な役割を果たしています。製造プロセスの一部は、連結子会社である有限会社アイケー加工に外注されています。

工業用事業では、工業用フェルトや関連仕入品を取り扱っています。これらの製品は、さまざまな工業分野での用途に対応しています。

販売に関しては、イチカワ自身のほか、イチカワ・ノース・アメリカ・コーポレーション、イチカワ・ヨーロッパGmbH、宜紙佳造紙脱水器材貿易(上海)有限公司、イチカワ・アジア・カンパニーリミテッド、株式会社イチカワテクノファブリクスなどの子会社や代理店を通じて、国内外で製品を販売しています。

また、連結子会社の一つである有限会社アイケー加工は、製品の加工を担当し、株式会社アイケーサービスは、製品の荷役・保管やその他のイチカワから委託された業務を行っています。これにより、イチカワは製品の製造から販売、さらにはサポートサービスに至るまで、一貫したサービスを提供しています。

経営方針

イチカワは、抄紙用具の高度専門企業として、市場のニーズに応える高機能製品の提供を目指しています。同社は、株主、顧客、社員の満足度向上を重視し、社会と共存する企業を目標に掲げています。経営環境の変化に対応するため、2030年に向けたビジョン「IK VISION2030」を策定し、サステナブルな社会への貢献と高い満足度を持つ会社を目指しています。

中期経営計画「NE-24」では、「会社を創り直す3年」というスローガンのもと、製造コストと品質面での競争力を高め、収益基盤の強化に努めています。具体的には、抄紙用具事業において「世界一の品質」を目指し、顧客志向を追求することで「イチカワ=頼れる存在」ブランドへの移行を図ります。また、新事業として、環境にやさしく人々の生活を豊かにする製品や部材の提供を目標に掲げています。

「NE-24」の初年度では、安定的な収益基盤の確保、新製品の開発、世界シェア拡大を目指した販売体制の強化などに取り組みました。2年目では、遅延している施策の巻き返し、コスト低減、新製品と新用途の開発体制強化に努めるとともに、デジタル技術の活用による生産性向上を目指しています。SDGs活動を経営の重要課題と位置付け、環境負荷の低減と持続的成長を目指しています。

イチカワは、抄紙用具関連事業と工業用事業を通じて、国内外で製品を販売し、一貫したサービスを提供しています。同社は、革新的な挑戦を続け、ステークホルダーと社会と共に成長する企業を目指しています。